「何から始めればいい?」路頭に迷った私が、最初に「自分の事業計画」を書いた理由

コラム・現場の気づき

こんにちは、中小企業診断士×薬剤師の「はらだ」です。 薬剤師として10年ほど現場に立ち続けてきましたが、この度、独立開業という新しい一歩を踏み出しました。
「やりたいことはある。でも、具体的に何から始めればいいのかわからない…」
独立を志した時、私はまさにそんな状態でした。 今回は、私が「プロとしての自覚」を持たされた、ある先生との出会いと事業計画書のお話を書こうと思います。

「想い」はある。だけど「やり方」がわからない。

中小企業診断士の試験に合格し、実務補習(実際の企業診断を行う研修)を終えた頃の私は、想いだけを抱えて空回りしていました。
「大人が生き生きと働く姿に子供が憧れる、そんな未来を中小企業の支援を通じて実現したい。」
志はあっても、現実は残酷です。青色申告を出せば形式上の「開業」はできますが、具体的にどう走り出せばいいのか。何の経験もない私は、文字通り路頭に迷っていました。
そんな時、実務補習でお世話になった先生に相談する機会をいただきました。

「まずは自分の事業計画を立てなさい」

不安を吐露する私に、先生はこうおっしゃいました。
「これから色々な企業の事業計画書を作る支援をしていくことになるんだから、まずは自分自身の事業計画書を立てるところから始めてみなよ」
目から鱗でした。他人の支援をする前に、まず自分を律する計画が必要なのだと。「よし、やることが見つかった!」と、少し晴れやかな気分になったのも束の間、先生の次の一言でハッとさせられました。
「で、いつまでに作るの? 見てあげるから、期限を決めて」
この言葉に、私は言葉に詰まりました。
それまでの私は、どこか「自己研鑽の延長」という気分が抜けていなかったのです。自分のペースで、納得がいくまで時間をかけて…。
しかし、プロとして実務を行う以上、「期限を決めて、その時までに高い成果物を出す」ことは当たり前のことです。
「に、、2週間で」
働きながらということもあり、だいぶ大目に見てもらいながらも、私は人生で初めて自分のための事業計画書作りに着手することになりました。

「食べていけるのか?」という現実との対峙

もちろん、開業に事業計画書が法的に必須なわけではありません。しかし、このプロセスは私にとって、自分自身を深く掘り下げる非常に重要な機会になりました。

  • 誰に、何を届けたいのか
  • それを実現するために、今の自分が持つリソース(強み)は何か
  • 具体的に明日から、どんな行動を起こすべきか

そして、何より私を苦しめたのが「数値計画」でした。 予想売上や経費をシミュレーションしていくと、恐ろしい現実に直面します。
「…全然、食べていけそうな気がしない」
「この事業で生活していくためには、どれだけの仕事を受けなければいけないんだ?」
何度も心が折れそうになり、頭を悩ませました。時にはAIのGeminiと対話しながら、アイデアを整理し、なんとか一つの形にまで作り上げました。

計画書は、自分の「地図」になる

悩み抜いて完成した事業計画書は、ただの書類ではなく、私の不安を「具体的な課題」に変えてくれました。
今、進路に迷っている方や、新しい一歩を踏み出そうとしている方へ。
もし立ち止まってしまったら、一度自分のための「計画」を言葉にしてみてください。そして、無理やりにでも「期限」を決めてみてください。
その瞬間に、それは趣味や勉強ではなく、あなたの「事業」に変わるはずです。
私がこの計画書をもとにどう動き出したのか、その続きはまた次回以降の投稿で書いていこうと思います。

ではまた!

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